資料シリーズ(書籍)のご案内 (まちづくり資料シリーズ、シリーズ・内発的発展)
まちづくり資料シリーズ32-1
PART I
狭あい道路とまちづくり
~防災と生活と環境の総合化をめざして~
[企画・編集] 『狭あい道路とまちづくり研究会』代表
高見澤邦郎/東京都立大学 小林 重敬/横浜国立大学
書籍の概要
| 体裁 |
A4判/224頁/図・表・資料142点 |
| 発刊 |
1996年3月28日 |
| 定価 |
9,515円 (本体価格)+税 ISBN 978-4-925069-65-6 PART I・II・IIIのセット価格はこちら |
著者
※役職は講演
又は執筆時 |
小林 重敬/横浜国立大学 工学部 教授
高見澤邦郎/東京都立大学 工学部 教授
加藤 仁美/東海大学 工学部 助教授
井上 赫郎/(株)首都圏総合計画研究所 取締役
井上 隆/(株)首都圏総合計画研究所 取締役
土岐 悦康/東京都 都市計画局 多摩東部 建築指導事務所長
安井 順一/豊島区 都市整備部 再開発課長
杉山 正美/横浜市 建築局 建築指導部 建築審査課長
牧 英樹/タック計画研究所 代表取締役 |
| 特徴 |
○『研究会』の長年の研鑽の集大成。理論的・体系的に課題を整理
○歴史的経緯と課題、全国の実態と先進自治体の取組みの解説、詳細データ
- 狭あい道路整備のための決定版的実務資料集。施策提案と条例化や要綱の策定・改正に向けて―
- 狭あい道路から始まるまち・みちづくりの実績と可能性、防災と安全安心、豊かな生活環境の実現―
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| 申込方法 |
申込用紙(フォーム)に下記の所要事項を記入の上送付下さい。2~3日以内に発送致します。
■所要事項 : 勤務先、氏名、所属部課役職名、所在地、TEL、FAX、MAIL、支払方法、必要書類、等
■申込用紙 : お申込みフォーム FAX・メールでのお申込み |
書籍の内容構成
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●発刊にあたって  
建築行政を担当されている皆さんには悪いのですが、二項道路という言葉を知ったのは大学を出てずいぶん日が経ってからでした。ところが勉強をしてみると大変に奥が深い。建築確認の時に現れる問題は氷山の一角で、このような狭い道をめぐる永い過去の歴史と、狭い道を少しずつ整備することでまちづくりにつなげていく未来への展開の可能性が、氷山の下には隠されていたのです。
本書は、狭あい道路の悩みと、また一方での魅力にとりつかれたメンバーの執筆になるものです。もう20年近く前、東京の区部や横浜市でこの間題をなんとかしようと志した人の輪が、この本を生み出したと言ってよいでしょう。ですから実は、執筆者の他にも沢山の「同志」がいます。この本はそれら「狭あいの同志」からの、全国の自治体や建築関係者へのメッセージであると考えて下さい。
第1編では狭あい道路の歴史とその存在の実態、および各地での取り組み状況をまとめました。これからの間題と対応の概況はおわかりいただけるはずです。
第2編は各論です。この道が二項道路でこの場所にある、という指定・判定・確定から始まり、放っておいて後退が実現しないのでは困るので、特定行政庁・自治体では様々な手段を講じるようになった実情を報告します。
次いで密集市街地とスプロールエリアという、両極端でのこの問題の考え方を紹介しています。
特に「最先端(?)」の取り組みを進めている豊島区については詳しくふれました。あわせて、拡幅整備のウエートづけを考慮するネットワーク型の整備論と、その基礎になる地区道路の計画論を収録しています。
これらをお読みいただけば、問題の困って来たるところから解決策まで、一応の理解が得られるものと思います。「一応」としたのは、まだまだ手法が確立されたわけでなく、この本をお読み下さった関係者の努力にまつところが多いからです。「まちづくりの意識をもって狭あい道路に挑戦する」仲間を沢山増やすことが本書の役割である、と著者一同は考えている次第で、読者の皆さんも是非この仲間に入ってまちの整備に取り組んで下さい。
1996年1月17日 高見澤邦郎 小林重敬
●製作にあたって  
今回の出版に関しましては、『狭あい道路とまちづくり研究会』の長年にわたる研鑽の成果と、それをまちづくりに生かして輪を拡げようとする熱心な研究会参加者の熱意があったからこそ、刊行できたと言うことにまず感謝致したいと思います。
思い起こせば、1980年頃から幾度か機会を与えられ、世田谷区の太子堂地区、墨田区の京島地区や向島地区、足立区等に映像の取材で訪れたことがありました。いずれも「防災上は危険な地域」というマイナスの面を指摘されているにもかかわらず、そこには人々が営々と築きあげてきたいきいきとした暮らしと街がありました。狭い道での商店街のにぎわい、路地の風景やそこで遊ぶ子供達・植木の緑、先が見えない道を歩いていて出会う意外な空間など、生活感がにじみ出ている場面に私たちスタッフは魅せられました。
自分たちの家の周りの環境を大事にして、その限られた空間を生かしている市民の気持ちが伝わってきたのです。また、そうした地域はマイナス要因を抱えているからこそまちづくりにおいても先進地域でありました。その後、日本は歴史上未曾有のバブル経済を経験しました。地価高騰、そして都心空洞化が一挙に進み、土地を使用価値より資産価値で見るという経済優先の論理は、特に地価が高い密集市街地においては、人々の生活を根こそぎ奪って行くのではないかと危倶していました。
しかし、地価も鎮静化した現在、身近な生活や社会的あるいは地縁的な関係を地域の資源や価値として再発見し、大切に守り育てながら環境を良くしていこうという動きが生まれ、盛んになりつつあるのではないかと安堵しております。狭あい道路をめぐる自治体等の多様な取り組みは、いずれもそうした流れの中で捉えられるのではないでしょうか。このような時代になってきたことを私たちは素直に喜びたいと思います。
この本では出版まで時間がなく、そうした自治体の取り組みや狭あい道路の持つ可能性を全てに渡って取りあげることができませんでした。研究会のメンバーや自治体の担当者あるいは専門家、読者、そして狭あい道路の地域に住んでいる市民に学びながら、再びこれに続く情報や取り組みをまとめることができる機会を願っております。
あらためて研究会の皆様、そして製作スタッフにも御礼申し上げます。また資料シリーズ23『都市の計画と防災』も併せて御参考頂けましたら幸いです。
1996年3月21日 地域科学研究会 |
「狭あい道路とまちづくり」PART I・II・IIIのセット価格
※セット価格は、書店では取扱いしておりません。当会へ直接お申込み下さい。
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関連情報
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